工法案内

断面修復工法

コンクリート経年劣化により塩害・中性化・ASRで劣化したコンクリートの断面修復を当社では多岐にわたって行っております。弊社は材料メーカーと共に試験施工を重ね、現場に応じた(施工場所、施工時期)ポリマーセメントモルタルをご提案させていただいております。
その中でもポリマーセメントモルタルに亜硝酸リチウムを混入して塗布するJCMA(コンクリートメンテナンス協会)が推奨しているリハビリ断面修復工法を協会員として施工しており、マクロセル対策をしっかり行い、コンクリートの耐寿命化に取り組んでおります。施工方法では、左官工法のみならず、吹付施工を行っています。施工場所も高架橋や狭隘部での施工実績を積んでおりますので、施工方法や商材に関して、お気軽にお問い合わせください。

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施工の特徴と事例

リハビリ断面修復

JCMA協会員として推奨しているリハビリ断面修復では、亜硝酸リチウムを混入して塗布する部分 と、セメントモルタル単体を塗布する部分の2層構造にすることによって、コストを抑えることができる優れた工法です。左官工法、湿式吹き付け工法での施工が容易で、組織が緻密であるため中性化も進行しにくくなり、耐久性に優れています。

左官でも速乾

弊社では、ポリマーセメントモルタルを左官工法によって施工時に、速攻タイプの商材を用いることによって、重ね塗り前の浮き確認の時間を短縮でき、施工そのものの工期を短縮できます。また、塗り重ね時間を短縮させることによって緻密性を高めることができることから、左官工法であっても品質の良い施工を行います。

使用製品

リペアミックスJ1

NEXCO構造物施工管理要領「左官工法・吹付工法による断面修復の性能照査項目」、JR西日本認定断面修復材(湿式吹付け)認定の規格に適合しており、収縮を抑えた特殊粉体を採用し、短繊維の混入効果とも相まって、ひび割れの抵抗性に優れています。また亜硝酸リチウムを混入できる断面修復材です。特殊混和樹脂を混入した完全プレミックス品の為、水だけで混練りできます。

リペアミックスpro

同じくNEXCO構造物施工管理要領「左官工法による断面修復の性能照査項目」の規格に適合しており、天井面などのコテ塗り作業性に優れ、施工厚30mmでの施工が可能です。
十分な可使時間を保ちながらも、速硬タイプの為、修復に要する時間を短縮でき、特殊混和樹脂を混入した完全プレミックス品の為、水だけで混練りできます。

プロコン40

プロコン40(JCMA推奨)は内部圧入工・ひび割れ注入工・表面保護工・断面修復工・において、従来の亜硝酸リチウム製品に比べて、コンクリートの中での浸透性・拡散性に優れており、よりスピーディーに浸透するように改良された製品です。

よくある質問

亜硝酸リチウム溶液ですが、亜硝酸液とリチウム液に分けて使用することはできるでしょうか。

結論から言うと不可能です。
亜硝酸イオンは陰イオン、リチウムイオンは陽イオンです。
それらが水溶液中で安定して存在するためには必ず陽、陰イオンが釣り合っている必要があります。

亜硝酸リチウムを使った工法と使わない工法の効果の違いは?

この補修工法の耐用年数の設定はたいへん難しく、その理由として、補修工法の耐用年数には2つの側面があるからだと考えます。
ひとつは材料そのものの寿命です。
紫外線劣化などで所定の性能を維持できなくなった段階がその補修工法の寿命となります。

もうひとつは対象構造物の劣化進行により補修材料の寿命を待たずに再劣化するケースです。
例えばASR膨張や鉄筋腐食でひび割れが著しく進行したことにより、材料寿命を待たずに再補修が必要な状態に陥るような場合です。
これらが対象構造物の劣化原因、劣化程度、環境条件等に応じて千差万別ですので、一概に耐用年数を表現できないということです。

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