工法案内

ケイ酸塩系止水・防水工法

構造物の外見を変えることなく構造物の性能を向上させることが可能で、新設構造物に対しては、耐久性確保を目的として構造物の設計段階で適用。既設構造物に対しては、劣化抑制のためや、劣化が懸念される構造物の予防維持管理に有効に活用できます。
主成分のケイ酸ナトリウムは水の侵入を抑止する無機質の水系材料で、コンクリート表面より含浸し、コンクリート中の水酸化カルシウムと反応し、セメント水和物に近いC-S-Hゲルを形成することで、コンクリート表層部やひび割れ部の組織を緻密化(空隙を充填)し改質します。

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施工の特徴と事例

確実な防水施工

漏水の著しい箇所は注入工法によりピンポイントで効果的に止水する事が可能です。
様々な現場状況により、最善の商材及び止水・防水施工をご提案致します。
防水保証、コスト面を考慮したご提案が可能です。基本5~10年間の漏水保証工事になります。

持続力

下記比較表の通り、ウレタン系(有機質)の特性を考えると、10年毎に同様の施工をする必要が有ります。
*通常は7年から8年毎に全面改修
ケイ酸塩系(無機質)は10年後も機能を有しますので、仮に漏水が発生した場合は部分補修にて対応可能です。

使用製品

TSクラックフィラー

TSクラックフィラーは平均粒度を約3.0μm以下に調整された超微粒子セメントで超高圧ポンプ(30MPa)による注入施工も可能であり、コンクリート内部の微細なひび割れまで確実に充填できるノンポリマー注入材料です。

ネプガード

セメント系に結晶性層状珪酸ナトリウムを加え、また水中に於いても材料分離をしない材料です。主に目地・クラック等から注入し、他のケイ酸塩系商材と併せて防水効果をいっそう高める事が期待できます。

よくある質問

ケイ酸塩系止水・防水のメカニズムは?

コンクリ-ト中の水酸化カルシウムと含有効果成分が反応して、CSH(ケイ酸カルシウム等の主要水和物)の結晶ゲルを生成し、既存コンクリ-トと一体化した結晶体を形成し、表層を緻密化します。
微細なクラックの閉塞やポーラスなコンクリ-ト面を緻密化することで外部からの劣化因子や雨水の浸入を防ぐと共に強度も回復し、以降の劣化進行を大幅に遅らせます。

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